水没したカメラの修理・パナソニック・ルミックス編 ホームへ戻る
注意:この記事を見て何が発生しても責任は負えません。
自己修理は自己責任となります。
カナダでカヌー・キャンプしてきたのですがちょっとデジカメが水没・・・ カナダキャンプについてはブログ参照
状況を説明してみると・・・
カヌーが岸に・・・(合計3人で)
岸が見えてきたので・・・水の中に入ってカヌーを止めようとする・・・
浅いと思ってたら中はどろどろで首まで落ちる・・・胸ポケットに入れてあったデジタルカメラもろとも・・・防水袋は撮影のため開いていた・・・
というわけで修理開始。今回は予備のデジカメがトランクにありましたが、 やっぱりこちらがいいので大学のレジデンスに戻って修理することにしました。
まず外観。こんな感じです。
DMC-LS1(ライカレンズ)という機種です。400万画素、強力な手振れ補正、容量いっぱい連射、ビデオなどに対応して現在25000円ぐらいで手に入ります。
とても安価な部類に入りますが、どこでも買うことができる単3電池が使うことができたりと便利です。厚みはありますが壊れにくいようです。
詳しくはこちら http://panasonic.jp/dc/ls1/index.html (初心者モデルらしいです。)
今回の被害状況
カヌーの上にすぐ上げましたがやはり完全に水没してしまいました。
データーはSDカードだったので破損はなし。救出できました。
ただしレンズ内に水が入ってしまい水滴が外側から見ることができます。曇ってます。
この状態で電源を入れると画面にノイズがたくさん・・・画像は出ません。(普通は濡れたまま電源を入れると壊れることがあります。)
修理手順
持ち込んでいた工具はニッパー・ラジオペンチ・カッター・ドライバーセット。
なんとかなりそうなので開始することに。
まず外部のねじをはずしていきます。隠しねじはなく簡単に裏蓋をはずれます。
画面はリボンケーブルが外してありますが壊れやすいので要注意です。
内部は水浸しでかなり濡れています。
裏蓋にはバックライトの電源とリボンケーブルがあるので慎重に外す必要があります。
固定金具との間に水が入ってしまったため電蝕が発生しています。(異種金属同士でイオンが溶け出したため)
パナソニックの海水に耐えられるノートパソコン、タフブックはこんなところに苦労したそうです。
液晶とカバーの間は水槽状態。繊細な部品です。
続いて表蓋を外します。
普通です。真ん中のねじが深くて探しにくいですが頑張りましょう。
すると・・・
こんな感じになります。レンズ駆動用のモーターなどが見えます。どんどんねじを外しましょう。
ストロボユニットとスピーカー、ユーザーインターフェースユニット。感電しないようになっているのはとてもよいのでプラスです。
水槽状態になったレンズです。さてどうやって乾かすべきか・・・
裏蓋を少し緩めることにしました。ねじを抜きます。1ミリぐらいの隙間を作ることができました。
半田ごては持ってきていないのでフィルムケーブルの取り外しはおこないません。
持ち込んでいたノートパソコンをつけっぱなしにして発熱させてさらに白熱電球で照らし続けました。
午前中の授業が終わってからみると・・・
レンズの中の水滴がすべて飛びました!
早速他の乾かしておいた部品と組み合わせて戻していきます。
パナソニックのカメラは他社と違って簡単に分解・組み立てができます。メイン基板まで簡単に外せます。予想外でした。
(たとえばCANONの薄型IXYは構造が複雑な上、半田ごてが複数回必要。難易度がとても高い・・・と思う。
落とすと基板がフィルムなので簡単に壊れそうで怖い。
http://www.net-incom.com/menu_auction_kamera01.htm)
で、撮影してみると・・・・・・・・・・・
完璧! もう一枚
これもピントがきちんとあっています。ただし手振れ補正とギヤが多少性能低下を起こしている!?
写真に写っているGBA用グランドセフトオート英語版は17歳以上専用のものです。
これは応急処置なのですぐに修理に出しましょう。サービスステーションに直接送ると早くて便利です。
電気屋さんに持っていくと思いのほか時間がかかることがあります。ショップの保険をうまく活用しましょう。
注意:この記事を見て何が発生しても責任は負えません。
自己修理は自己責任となります。
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