CPUを換装する。   「SLOT1編」  1999年ごろのものです。     ホームへ戻る
写真はもともと内蔵されていたもの。(230)

 今回サークルで古いペンティアム2を頂いたので早速換装実験をしてみました。
現在使っているサブマシン(WIN95)はペンティアム230メガヘルツと遅く、インターネットのレスポンスが悪いので交換することにしました。

サブマシンのスペックは・・・
メーカー:DELL
型番:Optiplex Gx1 1998年製 リース落ちのものなので損傷はほとんどありません。
OS:WINDOWS95   95は動作も速く安定しているのでまだまだ現役です。
CPU:ペンティアム2 233MHz
メモリ:96Mb   32×3
CD−ROM:16倍速
ビデオ:不明

外観


現在のPCから見ればかなり低いですがインターネット専用機として使えば便利です。
これでも毎日使用しています。

では早速換装に入ります。
このころのINTELCPUの人気商品はは主にスロット1という規格に準拠しています。
ファミコンカートリッジのような形をしており、リテンションキットを取り付けたマザーボードに差込むことで利用できます。
ジャンパー設定があまり必要なく、差し込むだけで利用できる場合が多く扱いが簡単です。
ですが高周波数に対応が不可能になってしまいこの機構は廃止されました。(配線長の違いによる信号遅延の増大)

これがリテンションキットです。いわゆるCPUをはめ込むためのレールです。
マザーボードに付属しています。CPUによっても違うことがあるので注意が必要です。
右図のように使用します。いろいろなバリエーション(折りたたみ式・スケルトン)があったのを覚えています。


用意したのは400MHzのペンティアム2です。ファンを取り付けるような穴などはありません。
もともと装着されている230MHzにはファンがついているのでちょっと心配になります。
果たしてうまくいくのでしょうか。

パソコンの電源を切ってマザーボードが見える状態になるように開放します。
この機種はワンタッチで開放することができました。

電源の上に載せてあるのが交換するためのCPUです。内部はDELLらしくシンプルですね。
ISAバスに対応しているのを見るのも久しぶりです。

CPU両サイドにあるボタンを押してもともとついていたCPUを抜き取ります。

このときCPUファンのケーブルも忘れずに抜きます。後ろにメモリが見えますが合計して96Mしかありません。

そして新しいUPUをレールにあわせておろす・・・

すー・・・・・・・・・

ガッ



うまくはまってない?もう一度力を込めて・・・・

ガリッガリッ・・・・・・!?

どうやらリテンションキットと冷却フィンが干渉しているみたいです。
早速ニッパーを持ってきて必要ないプラスチックを切り取ります・・・・

バリバリバリ・・・・・ガキッ!   取れました。
でもなんか最後にいやな音が・・・
確認すると・・・

ああっソケットのプラスチックが!!!
中身の電極がむき出しに・・・

あわててプラスチック片を回収します。

もう修復できるような状態ではありません。あわわ・・・動かなくなったらどうしよう・・・いつも使っているマシンだし・・・
まあ電極が曲がったわけではないので問題なし。(注意しないと焦げることも)

というわけで作業を続行します。疲れたときにこういう作業をすべきではないです・・・

気を取り直して差し込みます。

パチッ!、パチッ!

両側の爪がはまったことを確認できました。

あとはふたを閉めて動作確認するのみ・・・
ちなみにファンレスです。大丈夫かちょっと心配になります。


無事に起動しました。これで一安心。ちなみにあとでCPUを触ったところ暖かい程度で済んでいました。
400MHzでは熱暴走はなさそうです。

体感速度はかなり向上しました。特にインターネットエクスプローラの起動が瞬時になったので快適です。
ページの切り替えの速度も上昇しました。

ちなみにこのマシンには奥のIBMキーボードと手前の透明マウスが割り当てられています。
あと割り当てられているブラウン管はCOMPAQ社のTCO合格品です。

終わりに
CPUを交換するときの注意

■形が同じだから動くとは限りません。
(ただし今回のものは秋葉原で500円ぐらいで売っています。試す価値はあります。)
今回はバイオスを触りませんでしたが知識はあったほうがよいです。(特にリセットの方法など。)

■熱暴走に注意
ちゃんとCPUがヒートシンクと密着しているか?などです。
なっていないと萌えます。訂正:燃えます。特にグリスに注意。

■静電気に注意
事前に大きな金属物などを触って逃がしましょう。冬場はこの手の事故が発生しやすいです。

■無理に差し込まない
刺さるものはストンといきます。無理しないことが大切です。慎重に!
だからといって「のせただけ」などをすると基盤がスパークして焦げます。力をかける場面では力をかけないとだめです。

■自己責任でお願いします。
破損した状態が想像でき、なおかつ自分で責任が取れるかたが実験してみてください。
こちらではいかなる責任も負えません。

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