インターネットの物理モデル
日本科学未来館には下図のようなインターネットの物理モデルというものがあります。黒としろの玉を使いパケットという概念を説明しています。以前からとても気になっていたものなので担当のかたにいろいろ聞いてきました。

これが実物です。かなり大掛かりなものです。パソコンとなる端末は5台ありそれぞれABCDEという名前がついています。

パソコンにあたる部分

まずパソコンをみてみましょう。通信方式は16BITで行いそのうちの前半8文字がアドレス後半8つが文字データとなっています。黄色のカードが刺してあるところに玉をならべて作ります。
 アドレス部分はさらに二つに分解することができ前半四文字がネットワークアドレス、後半四文字がホストアドレスになっています。ネットワークアドレスはプロバイダー(ヤフーとか)をあらわし後半4文字は個人のアドレスとなっています。メールアドレスのようなものです。
 文字データ部分は8BITであらわしていますがアスキーコードのほかにJISとオリジナルコードが含まれています。オリジナルコードは★や○をあらわすためのものです。

 なにやらたくさんの塔のようなものがありますがこれはターミナルルータ(背が低いほう)やネットワークルータ(背が高いもの)です。ターミナルルーターは家庭にあるようなもの、ネットワークルータはインターネット上のものと考えるとわかりやすいと思います。

図にするとこんな風になります。かなり違う気がしますが大体こんな感じです。

 緑の部分がインターネット網、青い色の部分が各事業者のネットワークです。AB、CD、Eと3つの事業者がある設定になっています。よく見ると今のインターネットの世界とは多少異なりますが、かなり似ています。16BITなので送る先のアドレスのみで誰が送ったかを知ることはできません。ですが、実際にデーターを送ってみたところかなり高性能なもののようです。
 これより下はどのようにデーター(アドレス)を読み取っているのかを見てみましょう。

 赤い矢印で示した部分が光っているときに認識しています。わかりにくいのでもう少し拡大してみます。


 これはネットワークルーターの読み取り部の拡大です。NETが光ればインターネット網、LANが光れば事業者ネットワークに流されます。いったん玉が蛍光灯で照らされて読み取られます。読み取られた結果、事業者網に流すのかインターネット網に流すのかが決まります。

 それでは実際にデーターを送ってみます。今回は端末BからCに送ってみました。文字は「Z」を選びました。

まずアドレスを指定します。そして文字のデータ(写真にはありません)を並べます。そうして送り出しボタンを押せば玉が流れていきます。

途中経路は省略しました。Cの受信機に入ると中のコンピューターが判定し、表示機にZと出てきます。アドレス部分はコノ時点で下のかごに落ちるようになっています。

最後に説明してくださった学芸員の方ありがとうございました。

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