カートリッジの製造工程について

ここではカートリッジ内部のチップについて解説しています。いつ作られたかによって内部のチップが違います。チップによってはクロックアップ耐性が弱かったり外部機器での改造が難しくなることがあります。

ここではまずカートリッジの構造についてみて見ましょう。カートリッジの中にはソフトを格納するROM（read only memory）と、セーブデーターなどを保存するRAM（randam acsess memory）というチップがついています。この他に時計が作動するカートリッジなどではRTCと呼ばれる時計用チップ、水晶発信機などが入っています。（代表的なものにポケモン。）

こんな風になっています。基盤はポケモン専用とそれ以外のソフト用があります。ポケモンは時計が必要なため独自設計です。

通常のソフトはこちらです。ROMとRAMがついています。このタイプは発光ダイオードをかませるとカートリッジを光らせることが可能です。

ではクロック耐性に関係あるチップを見ていきましょう。
通常カートリッジにはROMとRAMが載っています。ROMはソフトができてから中に焼きこまれます。RAMはソフトができる１ヶ月前ぐらいに発注されているようです。ただし、RAMは値段が変動します。そのためいつも同じチップを使えるわけではありません。ポケモンの傾向から見ますと最初がMX社のRAM、どうもこれがリファレンスデザイン！？のようです。しばらくするとノーブランド？のものになります。ノーブランドは外部改造機器が使えない、高速化したときの足を引っ張る可能性があります。

ROMは初期・後期かかわらずMX社のようです。

あと重要なものとしてはカートリッジが初期か後期かを見分ける方法を載せておきます。
初期にはだいたいかならずRAMにMX社製のチップがのっています。またラベル上のロットが15以下？ぐらいのもののようです。ポケモン以外では変わります。

数字が見えています。これがロット番号です。大体のソフトについています。

基盤の裏です。左上にある表のようなものを見てください。穴が開いていない部分を数えたものが基盤製造月です。これは7月生産品です。

これが基盤の表です。開くにはY字型ドライバーが必要です。電池の日付でROMをいつ取り付けたのかがわかります。

今回は１番売れているポケモンのカートリッジで検証してみることにしました。他のソフトとして黄金の太陽も用意しました。（ヒサ氏提供）

これだけ用意。