ワイヤレスアダプタを分解してみる。


ワイヤレスアダプタの中身はどうなってるのでしょうか?その疑問に答えるべく中身を開けてみることにしました。

実験目的 ワイヤレスアダプタの構造を理解し考察する。

方法     中身を解体する。

用意するもの Y字型ドライバー ←これは東急ハンズなどで手に入ります。
          

では実際に中身を開けていきましょう。
2本のねじをとればすぐに基盤がでてきます。無理をしてボディをこじ開けるとつめが折れます。

中身はこんな感じになってます。


基盤詳細解説

http://www.mot.co.jp/SPS/html/ad/2003/nintendo.html モトローラ記者用記事

http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/2734.htmlの記事によると
モトローラ社製のチップが使われています。図のようにチップが二つのっています。

最近わかったことですがどうやらブルートゥース規格のようです!
@・32ビットRISCアーキテクチャのベースバンド・プロセッサ(MCT3000)
これが通信ポートからやってくる信号ををTDMA通信方式をベースにした独自のプロトコルに変換処理をします。

TDMA方式(Time Division Multiple Access=)というのは通信方式の一種で
同じ周波数をユーザーごとに時間を細かく区切って交互に通信する方法です。


携帯電話に使われるCDMA方式(Code Division Mutiple Access=符号分割多重方式)というのはご存知かと思いますが、一つの周波数にたくさんの人が通信するのでこの方式とは異なります。一人一人に符号ををいったんつけ、すべて合成して通信をし受け側で符号をもとに取り出すというような方式です。


A通信ポート これでアドバンスとつなぎます。

B水晶発信機です。これが通信のリズムを作っています。

C・短距離・省電力トランシーバIC(MC13190) ISMバンドを使用する 2.4GHz

ワイヤレスアダプタが使う周波数は2.4GHzです。これは別名ISMバンド(Industry Science Medical band)などと呼ばれます。

10mW以下の出力の機器ならば免許不要で使用が許されています。ただしこのバンドを利用する機器は多いので近接すると混信する可能性があります。

特に注意が必要な機器としては携帯電話・電子レンジ・無線LAN・無線コントローラーなどです。(イベント類参加者要注意)

このチップが送受信時の通信処理を行っています。

Dアンテナの形状

このタイプはダイポールアンテナと呼ばれています。交流電源を加えると空中に電波を発射します。
前にあるのは導波器だと思われます。コレで電波を呼び込んでいるものかと思われます。
反射器がないのはTVとはちがい余分な方向からの電波を受信する必要がないからでしょう。
(反射器は通常後ろからの電波をさえぎるのに使われます。)

すべて自己責任で分解してください!

参考にしたサイト

日立システムアンドサービス http://ew.hitachi-system.co.jp/ 

携帯電話のCPUは何?    http://www.do-plaza.com/i/ktainazo/0205/ktaidenwano.htm

慶応大学 中川研究室    http://emnpc12.nkgw.ics.keio.ac.jp/j-index.html

戻る フレームのない方はこちら サイトマップ ホーム