NDS・分解レビュー ホームへ戻る
分解しましたのでそれぞれの部品を調べてみました。ちょっとだけ細かく調べたところもあります。
分解・改造などをすると起動できなくなるかもしれないです。すべて自己責任でお願いします。
分解の仕方。
今回は下のような道具を使いました。
右から 精密プラスドライバー、Y字型ドライバーです。これしか使用しません。
ばらし方の手順としては、裏蓋をY字型ドライバーで開き、プラスドライバーで内部の基板を取り外します。
基板をはずす場合には液晶やタッチパネルへとつながっているフィルムケーブルをいためないように細心の注意を払う必要があります。
また固定しているコネクターも弱いので注意が必要です。
裏蓋をはずすとこんな感じになっています。部品点数が多い割りにとってもシンプルです。一部、GBAから流用したと思われる部品もあります。
他のサイトでご覧になった方も多いでしょう。
このサイトではさらに基板をスキャナーで取り込み各種部品の簡単な説明をしています。
基板表面拡大。この写真は映像濃度調整部と時計部分です。真ん中に見える半固定抵抗器2つで濃度を調整します。
また、その上にある SL1という半田パターンは外部の穴から操作できる何かのスイッチだと思われます。(詳細後)
CPUは2つですがARM設計の1つのチップの中に納まっています。その上に見える金色の部品(X1)が2倍速改造の鍵を握る水晶発信器です。
下に見えているのは外部から一時的にゲームをダウンロードして楽しむための一時的なキャッシュメモリだと思われます。
無線LAN部分です。黒い配線は上の画面にあるアンテナまで伸びています。モトローラー社製です。
基板詳細・メイン基板編
細かい部分のことも知りたいという方のために作りました。今回は調べるのにスキャナー(別項でレビューしたもの)を使用しています。
高画質です。
こちら側を表とします。ちょうど液晶がついている側です。
こちらにバッテリー、カートリッジスロットがあります。ここを裏とします。
上部画面を分解するとこんな風になっています。
左側にある基板がワイヤレスアンテナ、右側が液晶コネクターとスピーカの接点がある基板です。
いくつかの部分に分けてみました。
CPU部分(ARM946ES−S 67MHz)
この部分は上の写真の銀色のカートリッジスロットをはずさないと見ることはできません。
また2倍速にするのに不可欠な水晶発信機もあります。ですが、カートリッジスロットをはずすのはかなり苦労しますのでやらないほうが無難です。
CPUはARM(英)が開発した7と9の両方が搭載されています。
特徴としては低発熱、省電力です。GBAには7が搭載されていました。
9は3D表示を可能とするCPUです。ですが電池消耗を抑えるためにかなりクロックダウンしているようです。
NDS専用ソフトを起動して遊んでいる場合には両方のCPUがそれぞれの画面に割りあてられて処理しています。
ですが7は3D表示はできませんので必ずどちらかが2Dになっています。(プレイ中よく見るとわかります。)
GBAで発売されていたソフトでFZEROのように3Dのように見えるソフトもありましたが実際は擬似的に2Dで再現しています。
CPU 裏面
CPUコアがついている基板の裏です。四角い部分にCPUがあります。信号を安定させるためだと思われるコンデンサーがたくさんついています。
Rは抵抗、Cはコンデンサー、VDDは供給電圧をあらわしています。
枠左上についてるロゴはどこの会社のものでしょう?(モトローラ?)
メモリ部分
CPUの近くについています。このメモリはGBA同様、一時的にゲームをダウンロードする場所だと思われます。
システムメモリ(4M)はCPUのコア内部に収められていると思われます。
電源・画像濃度・時計部分
この部分にはいろいろな機能を持った部品が集まっています。
上部のF2と書かれたチップはヒューズです。電源が入ったままソフトを無理やり抜いたりすると切れることがあります。
用途がわかっていないものはSL1と書かれた謎のスイッチです。外部から直接アクセスができるようになっています。
ファームウエアと何か関係があるのでしょうか。なお、外部のバッテリーケースの部分に穴が開いていて濃度などは調整できますが謎のスイッチ部分の穴には水に触れると反応する髪で塞がれています。(はがすと保障対象外?)
また、反対側はこうなっています。ヒューズが見えています。やはり通信ポートのパターンは存在しないようです。
電源LED部分
NDSには3つのLEDがあります。緑が電池あり、赤が電池切れ、オレンジが充電中となっています。
チップLEDですので交換は苦労しそうです。
またボディ側には光をきれいに散光させるためのアダプタがついています。
通信部分
使われている規格はパソコンと同じ★です。飛距離は最大130メートルです。(喜虎調べ。別項参照)
モトローラ社のユニットが別部品で取り付けられています。
さらにモジュールを拡大しました。この部分はノイズを防ぐためにアルミケースでシールドされています。
NDSの中身で一番小型の部品が使われている部分でした。各種規格合格のロゴなども見えます。水晶発信器が多いですね。
アンテナは画面についています。同軸ケーブルでつながれているようなところはパソコンと同じです。これもミツミ社製ですね。
また、この基板はスピーカー端子と共用です。画面右側に内蔵されています。
ユーザーインターフェース・操作部分
電源ボタン、操作用ボタンが見えます。その下にあるチップは、信号処理用のものだと思われます。
GBASPから耐久性が高いスイッチ式になりました。GBAのゴムラバー&電極方式はソフトですがゴムラバーが傷みやすく使いにくいものでした。
タッチはポチポチッという感じです。SPと同じで好感触です。もしかしたらSPの流用の可能性があります。
SPのものと構造がよく似ています。
ボタンとの間にはゴムラバーがはさんでありますが、薄いので傷むことはなさそうです。電極はついていません。
タッチパネル
任天堂DS注目の機能で手で触ってゲームを遊ぶことができます。タッチパネルは下の部分だけで少々液晶が暗くなっているような感じがします。
使いごこちは最高で小さな部分を手で操作しても誤動作することは少ないようです。
スタイラスが付属していますが、基本的には指で操作して問題ありません。
感圧式を採用しているので静電式のように使いにくいということはなく安定した感度を保ちます。
JRの駅で採用されているものは静電式ですがあのタッチパネルより、より細かく、そして感度よく操作できます。
実際にいくつかミニゲームを遊んでみましたが、手で操作するという感覚は新鮮でした。
傷についてですが、大きな傷は入りにくいようですが細かい傷はつくみたいです。
このNDSはフィルターがはってあります。ただしフィルターによってはとんでもない製品が存在するので要注意です。
特にサ○バー○ジェットは地雷です。お勧めは ゲームテック か ホリ の製品です。
マイク部分
薄型の高性能コンデンサーマイクを搭載しています。
このマイクを使って鼻歌で曲を作曲するソフトなども発売されています。
吹くと反応するゲームがありますが雑音として検地しています。
液晶コネクター部分
二箇所あります。上の写真は上画面用、下のコネクターは下画面用ですがタッチパネルの配線も含んでいます。
とても精密にできていますが壊れやすいです。
液晶フレキシブルケーブル・LRボタン・同軸ケーブル
上画面に行くフレキシブルケーブルです。音声信号も含んでいます。
真ん中に見える黒い同軸ケーブルは上画面にあるアンテナ用の線です。
LRボタンはGBAと違ってばねが入っているのでタッチは少しメカニカルな感じがします。
バッテリーケース部分
バッテリーケースには爪がついていて電池を逆差しできないようになっています。この部分はプラスドライバーでユーザーが開けることができます。
下に並んで開いている穴は濃度調整用、水に触れると反応する紙の下には謎のスイッチがあります。
バッテリー部分
SPと同じサイズのバッテリーが搭載されています。違う点は爪の位置ですが、折ればSPでも使えるようです。
バッテリースペックもSPと大して変わりません。というか同等品である可能性があります。
電流値は850mAと電流値はとても低いですが、省電力設計のため最大8時間以上使えるそうです。(SPでは10時間ほど?)
最新の機器のなかではとても見劣りするバッテリーですが、弱点を本体で補ってコストを大幅に下げています。
(電流値が高いほど長持ちしますが値段が高いです。)
スピーカ部分
ソフトウエアバーチャルサウンド対応です。対応したソフトならステレオモードより立体的に音を聞くことができます。
アンプは無線LANの基板と共用です。
スピーカーはコスト削減のため接触する端子になっています。
アンプ回路です。液晶のコネクターの中から音声信号を取り出す仕組みになっています。この基板は画面側に入っています。
感想:かなり精巧にできているといった印象でした。そのわりにレイアウトはとてもシンプル&効率的です。
初代GB同様とても長く使うことができるでしょう。
分解すると起動できなくなる不具合があるかもしれないです。自己責任でお願いします。
以下写真。 NDSは起動できないので説明・記事は後ほど。これひとつでいろんなことがわかると思います。
起動できないことについての詳細:配線をすべて元通りにして組み立てなおしてある。
しかし電源を押すとパイロットランプだけが3秒間光り、一瞬下の画面だけが点灯して電源が切れる。
ヒューズ2本とも確認済み。ブツッと言う音が切れるときにする。充電は問題ない。
詳細ご存知の方はこちら(掲示板)におねがいします。
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