何かが違う中古のDS(不適切な修理上がり品)
最終更新 2010/6/27/ 13:03
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持ち込まれたDS:
チューニングの依頼を受けて持ち込まれたDSL。ゲームプレイ可能であり、特に問題なさそうであったが・・・
まずは分解・・・おっとネジが異なる?場所によっては+ネジが差さっている!
基板を見る。何かとても汚い印象。特にカートリッジスロットがやや泥っぽい。
水垢を見ることができる。どうやら水没したらしい。腐食の跡もあり、強度面に問題があると考えられる。
カートリッジスロット付近・・・別のスロットと交換したようである。 根元がぐらぐら、端子がやや不安定に固定されていることがわかる。
電源回路に改造の跡が見られる。本来、ここにはコイル(L)が設置されている。これ回路的に大丈夫?
後々予期せぬトラブルを引き起こす可能性がある。
その後の話によると、このDSはインターネット上で格安で入手したものらしいということがわかってきた。どうやら不適切な修理を行って販売しているところがあるらしい。ちなみに、修理上がりとは知らず、中古として購入したそうだ。
外装は純正品ではなく、複製したものだった。
このようなことから、様々なパーツを交換してあわせたものであると考えられる。
どうやってこのような製品を見分けるか?
不適切な修理上がり品は通常使用でも問題が発生する可能性もある。また、チューニングや実験のベースとしても向かない。
このような困った本体を見分けるコツをメモした。中古製品を購入する前などにはなるべく確認しておきたい。
外装
外装をコピーして製造された製品が出回っている。中には限定色、限定塗装のDSのものとそっくりなものさえある。(限定DSの中古などにも偽物外装のものがあると考えられる)
これらは精度が低く割れやすいものが多い。クリアシェルなどは代表的で、明らかに強度不足と思われる製品も多いようだ。
裏面のシルク印刷は素人目にはわからないレベルでコピーされているため、見分けるのは難しい。むしろ、開け閉め・ペンを出し入れしたときの感触などがわかりやすい。
交換された外装であると建てつけが悪い場合が多い。また、微妙な歪みのために、感触が悪くなっていることがある。
上で紹介していたDSでは、GBAスロットのカバーが恐ろしく固く、ヒンジも開け閉めのたびにカチカチ音がしていた。明らかに純正とは異なる動作である。
また、タッチペンは如実にコピーの精度が悪化するようだ。ロゴが歪んでいたりと見分けやすい。
ボタン類
DSLではLRボタンが消耗しやすいため、修理品では交換されている事例もあるようだ。また、上の外装と同じく、建てつけの悪さから感触が異なる。また、バネを省略する事例もある。(組み立てが面倒なため?)
ネジ
非常に分かりやすい部分である。DSシリーズでは基本的に外部に見えるネジにはY字ネジが使用されている。+などが多数使用されている様子があったり、こじった跡があるものは疑うべきである。
まとめ
人気商品はコピーや修理上がり品が出回ることが多い傾向にある。なるべく新品を購入する、信頼のおける販売元から購入するといったことを心がけたい。
やむなく中古を購入する場合は手にとって確認してからとしたい。
間違って購入してしまった方は販売元にお問い合わせを。
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