任天堂DS・配線・蓋閉め編 ホームへ戻る
まだ分解編をお読みになっていない方はこちらからどうぞ。
ここからが本番です。外観からはわかりませんが内部には少し空間があります。
ここに水晶振動子とスイッチを収めてしまおうという作戦です。
ただし、内部の基板と干渉する恐れがあるのでなるべく離せるようにサイズ超小型にする必要があります。
写真には水晶振動子のものとセラミック振動子のものが混在しています。(下図)
ですがパッケージの形が違っても働きは同じです。金属タイプは外部にボディーアースを落とすこともできますがあまり性能差はありません。
ちなみに管理人が実験したところ金属パッケージの水晶振動子はサイズが大きく基板と干渉してしまいました。(蓋を閉じると通常速度に・・・)
どこに格納するかが難しいです。セラミックでは難なく入り、起動しました。
まずはスイッチ用の穴をどこに開けるかを考えます。ここでは裏面にしました。
位置の選び方としてはスイッチが固定できる取っ掛かりを選びます。この時点で水晶振動子をどこに入れるか考えておきます。
穴のあけ方はピンバイスで四角い穴を開けます。やすりでけずると仕上がりがきれいです。
ここでは裏蓋にしました。
足を曲げる!→
穴が開いたら次はスイッチを加工します。このままだと足が基板に接触してしまうので90度曲げます。
非常に折れやすいので一発勝負です。数個買っておくと安心です。
スイッチを固定します。固定方法はいろいろありますがここでは両面テープを使用しました。
重ねて固定すると強くなります。
固定できたらスイッチにセラミック振動子(写真は水晶振動子)をとりつけます。セラミックタイプは誤差がありますがこのような用途では問題になりません。
サンエレクトロ様では売っていませんので他で探す必要があります。ここでは24MHzを使用しました。金属製の水晶振動子でも代用できますが難易度は高くなります。
なるべく平たく固定するといいです。配線もこのとき引き出しておきます。
配線図は次のようになります。ボディアースはケース・バイ・ケースで。なくても動きます?
配線を本体側とつなぎます。本体側も張力がかかるので2重3重にケーブルを余裕を持って固定してください。
こんな風にスプレー缶に立てかけて作業しました。この時点で速度が正しく切り替わるかテストしておきます。
なお、並列方式ですので速度はゲーム中には下げることしかできません。
この時点でカートリッジスロットを元に戻します。参考にカートリッジスロットの部品図を掲載します。
ひとつでもなくすと正常に動かなくなります。名前はこちらでわかりやすくつけました。
今回はスイッチをやわらかく固定するためにスポンジを使いました。台所用の磨くためのものです。カッターで薄く切りました。
基板上、あと基板に半田付けした部分(スロットの下)の部分にも貼り付けました。衝撃に強くなりそうです。瞬間接着剤はお勧めできません。
つながったら蓋を閉めていきます。基板には絶縁のためビニールをはってあります。無理に閉めると破損することもあるので注意してください。
十字のねじに変えておくとねじを壊す心配がありません。
こんな風に書くと簡単そうですが実際は8回ほど開け閉めしてやっと完成しました。
原因は金属製の水晶振動子が電気的(たぶんパルスが影響)に干渉してしまったようです。配置が難しいです。
できたー!苦労したかいはありました。1.5倍速でスーパーマリオDSが動いています。
もしもできなかったらガクガクブルブル・・・(もう1ヶ月以上使っていますが安定性に特に問題は出ていません)
スアマ様、疑惑様、OFFのときは検証していただきありがとうございます。
動作確認が取れているソフトは
スーパーマリオDS
ポケモンダッシュ
直感ひとふで
バンドブラザース
リッジレーサー
アナザーコード 4つの記憶
各種GBA用ソフト
などです。
動かないソフトは今のところ確認されていません。ほぼ互換性は完全に近いようです。
お読みいただきありがとうございます。さああなたの任天堂DSも!グッドラック!(全て自己責任でお願いします。)
動画はこちら 音がなります。SP2はアクティブコンテンツを許可してください。
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